WebARENAに初心者がプロキシサーバーを立ててみた。

WebARENA

 

第一弾のServersMan@VPS、第二弾のConoHa VPS、第三弾のさくらのVPS、第四弾のGMOクラウド VPSに続いて今回はWebARENA(VPSクラウド)にプロキシサーバーを立ててみました。

 

WebARENA(VPSクラウド)の登録・契約方法とプロキシサーバーを立てる手順を纏めましたので最後までご覧頂けると嬉しいです。

 

 

WebARENA(VPSクラウド)とは?

まずWebARENAの主なプランは下記になっています。

 

項目 1GBプラン 2GBプラン 4GBプラン 6GBプラン
初期費用 無料
月額料金 360円 720円 2880円 3600円
CPU 1コア 2コア 4コア 6コア
メモリ 1GB 2GB 4GB 6GB
ディスク容量 20GB 30GB 100GB 100GB

 

今回もプロキシサーバーを立てるだけなので一番安い1GBプランにしました。

 

 

WebARENA(VPSクラウド)の契約方法

それではWebARENAの契約方法を説明していきます。

 

下記のリンクボタンからWebARENA公式ページを開きます。

 

 

WebARENA公式を開き少し下にスクロールすると料金表があるので、その下にある今すぐ申し込むボタンをクリックします。

 

WebARENA

 

 

次の画面でゾーン1かゾーン2を選びますが、その時によって空いているゾーンが変わります。(空いていれば新しくできたゾーン2で良いと思います)

 

WebARENA

 

 

次の画面でプラン選択や必要事項を入力します。

 

WebARENA

プラン プラン10〜プラン400まであるので希望するものを選択して下さい。(プロキシサーバーしか使わないのであれば一番安いプラン10でOKです)
パスワード 半角英字・数字・記号をそれぞれ最低1字以上使いパスワードを入力して下さい。
名称(メモ欄) 空欄で構いません。
故障時連絡先メールアドレス 最低1つメールアドレスを登録して下さい。
キャンペーンコード 空欄で構いません。
代理店コード 空欄で構いません。
次へ 終わったら最後にクリックして下さい。

 

 

次へボタンをクリックすると下記画面になるので利用規約に目を通し同意する場合はチェックを入れて次へボタンをクリックします。

 

WebARENA

 

 

次の画面は支払い方法や個人情報の入力画面になるので入力していきます。

 

WebARENA

お支払い方法 クレジットカード・請求書・口座振替から選択できるので希望のものを選択し、下に現れる支払い方法の詳細を入力して下さい。
契約者名 自分の名前を入力して下さい。
部署名 個人の場合は空欄で結構です。
担当者 姓・名 自分の名前を入力して下さい。
郵便番号 個人の場合は自宅住所の郵便番号を入力して下さい。
都道府県・市区郡・町名番地 個人の場合は自宅住所を入力して下さい。
電話番号 個人の場合は自分の電話番号を入力して下さい。
FAX番号 無ければ空欄で結構です。
メールアドレス 登録するメールアドレスを入力して下さい。
次へ 終わったら最後にクリックして下さい。

 

次に電話番号の認証画面になるので「SMS」か「自動音声」のどちらかを選択して認証を行なって下さい。

 

WebARENA

 

 

「通知する」ボタンをクリックすると入力ボックスが現れるのでそこに通知されたコードを入力し、「入力する」を押して下さい。

 

WebARENA

 

 

電話番号の認証が終わると登録内容の確認画面が開くので間違いがないか確認し「登録する」をクリックして下さい。

 

WebARENA

 

 

登録が完了したら、登録メールアドレスにメールが届いているので確認して下さい。

 

WebARENA VPSクラウド サービス開通

WebARENA

 

 

メール本文の[サービスコンパネ]にある「ゾーン1」か「ゾーン2」のURLをクリックして下さい。(申込み時に選択した方のゾーンをクリック)

 

サービスコンパネログイン画面が開くので、ユーザー(サービスID)欄にはメールに記載されている「サービスID」を、パスワード欄には申込時に自分で設定したパスワードを入力して下さい。

 

WebARENA

 

 

WebARENA(VPSクラウド)でプロキシサーバーを立てる

サービスコンパネログインしたらプロキシサーバーを立てる準備を行ないます。

事前準備

サービスコンパネの左メニューにあるセキュリティグループを作成をクリックします。

 

WebARENA

 

 

開いた画面でセキュリティグループ名を入力(何でも構いません)しルールを入力しますが、ここは開放したいポート番号を入力します。

 

プロキシサーバーを立てて使用するにはポートを開放しないといけませんが、WebARENAではここでも設定しないといけないようです。

 

使用するポート番号ですが、私の場合はデフォルトの3128を使うので下記の通り入力をしました。

 

tcp:22,22,ip4:0.0.0.0/0
tcp:80,80,ip4:0.0.0.0/0
tcp:3128,3128,ip4:0.0.0.0/0

 

良く分かっていませんが上2行も入力しないとターミナルでログインできなかったので上2行も必要です。

 

3行目は各自使用するポート番号が変わると思うので3128の部分を変更して下さい。

 

WebARENA

 

 

入力したら作成ボタンを押して下さい。

 

次にターミナルにログインする際に必要となるキーペアと呼ばれるものを設定します。

 

画面左にあるメニューからキーペアを開いて下さい。

 

WebARENA

 

 

開いたらキーペアを作成ボタンをクリックします。

 

WebARENA

 

 

現れた画面で任意のキーペア名を入力し、作成ボタンを押して下さい。

 

WebARENA

 

 

作成ボタンを押すと.pemファイルがダウンロードされるので大事に保管して下さい。

 

次に左メニューのマシンイメージを開きます。

 

WebARENA

 

 

使用可能なイメージが幾つかあるので希望のものを選択します。(1GBプランにした場合は「2G」を選択しても使えません)
※この後Ubuntu・CentOS両方の手順を紹介するのでどちらでも構いません。

 

WebARENA

 

 

チェックを入れて画面上のインスタンスを起動で進めます。

 

WebARENA

 

 

開いた画面で任意のインスタンス名を入力し、SSHキーペアが2つ以上ある場合は今回使用するキーペアを選択、最後に先程作成したセキュリティグループを選択済みに移動して、起動をクリックします。

 

WebARENA

 

 

終わったら左メニューのインスタンスを開きます。

 

開くと今起動させたインスタンスを確認出来ると思いますが、そこに記載されているIPアドレスをこれから使用するので覚えておいて下さい。

 

WebARENA

 

 

これでようやく準備が完了しましたので、次はプロキシサーバーを立てていきます。

 

今回もTera Termを使って作業を行なっていきます。

 

Tera Termのダウンロードはこちらから

 

ダウンロード・インストールが終わるとデスクトップ上にTera Termのアイコンが現れるので起動します。

さくらのVPS

 

起動すると上記画像の画面になります。

 

入力が必要なのはホストだけ。

 

ホストには割り当てられたIPアドレスを入力します。

 

IPアドレスを入力したらOKをクリックします。

 

OKをクリックすると下記画面が現れます。

さくらのVPS

 

ここで必要なのは2箇所、ユーザ名秘密鍵

 

WebARENAでは、ユーザ名が使用するOSによって変わります。
CentOSの場合は"root"
Ubuntuの場合は"ubuntu"

 

ユーザー名を入力したら、「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」にチェックを入れて事前準備でダウンロードした.pemファイルを選択します。

 

終わったらOKをクリックして下さい。

 

ここからは選択したOSによって方法が変わりますので別々に説明します。

 

CentOSを選択した場合

ログインするとこのような画面になります。

 

さくらのVPS

 

 

まずこの画面でsquidというものをインストールします。

 

yum -y install squid

 

 

このコマンドをコピーして右クリックで貼り付け→Enterでインストールが開始されます。

 

数秒でインストールが完了します。(終わるとComplete!と表示されます。)

 

次に下記をコピーして右クリック→Enterを押します。

 

vi /etc/squid/squid.conf

 

 

すると下記の画面になります。

 

さくらのVPS

 

 

この画面内に必要情報を追記していきますが、初めての方は編集の仕方が分からないと思います。

 

ただクリックしてキーボード叩いたりコピペは出来ないんです。

 

編集するには入力モードっていうのにしないといけないので、キーボードの「i」を押します。

 

「i」を押すと画面一番下に-- INSERT --と表示されると思います。

 

これで追記(編集)出来るようになりました。

 

何を追記するのかというとネットで調べると人によって違うのでどれが本当の正解なのかイマイチ分かりませんが私の場合は下記を追記する事で上手くいきました。

 

acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow testacl
forwarded_for off
request_header_access X-Forwarded-For deny all
request_header_access Via deny all
request_header_access Cache-Control deny all

 

acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000はアクセス元のIPアドレスを入力して下さい。(VPSのIPアドレスではありません)

 

これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定です。

 

複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要という事ですね。

 

これをどこに追記するのかですが、私の場合は一番上に追記しました。

 

キーボードの「i」をクリックで編集モードにして、エンター2〜3回押してスペースを作り、そこにペーストでOKです。

 

更に画面下の方にいくとhttp_port 3128とありますが、セキュリティグループ作成時に3128以外のポート番号を設定された方はその番号に書き換えて下さい。

 

追記(コピペ)とポート番号の変更が終わったらキーボードのEscを押して入力モードを終了させます。

 

そして追加した情報を保存する為に「:wq」をコピペしてEnterを押します。(画面のどこでも良いので右クリックすれば最下部に「:wq」が入力されます)

 

次に下記のコマンドを入力・エンターでsquidを起動させます。

 

systemctl start squid

 

最後にファイアウォールの設定を行ないます。

 

systemctl start firewalld
firewall-cmd --zone=public --add-port=3128/tcp --permanent
firewall-cmd --reload

 

これで完了となります。

 

あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。

 

Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。

 

 

Ubuntuを選択した場合

ログインするとこのような画面になります。

 

さくらのVPS

 

 

まずこの画面で下のコマンドをコピー→右クリックで貼り付け→エンターでrootユーザに切り替えます。

 

sudo su

 

パスワードを聞かれますが、少々分かりづらい場所にパスワードがあります。

 

サービスコンパネを開き、左メニュー「インスタンス」をクリック→該当インスタンス右にある「編集」を開く→インスタンスIDの「i-」以降の部分がパスワードになります。

 

WebARENA

 

パスワードを入力→Enterキーでroot@〜:/home/ubuntu#という表示に変わったと思います。

 

次にsquidというものをインストールします。

 

下のコマンドを一行ずつ先ほどと同じようにコピー→右クリックで貼り付け→エンターで実行します。

 

apt-get update
apt install squid

 

2行目の途中で「Do you want to continue? [Y/n]」と出てくるので、キーボードの「Y」を押してエンターです。

 

続いて下のコマンドを同様に実行します。

 

vi /etc/squid/squid.conf

 

このコマンドを実行したらキーボードの「i」を押して編集モードにします。

 

編集モードにしたら、エンターキーを2〜3回押してスペースを作りキーボードの「↑」で上まで戻り下記をコピペして下さい。

 

acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow localnet
http_port 3128

 

acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000はアクセス元のIPアドレスを入力して下さい。(VPSのIPアドレスではありません)

 

これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定です。

 

複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要です。

 

http_port 3128の部分はセキュリティグループ作成時に3128以外のポート番号を設定された方はその番号に書き換えて下さい。

 

コピペしたらキーボードの「Esc」を押して編集モードを終了し、キーボードで「:wq」と打ち込んでエンターを押します。

 

エンターを押すと元の画面に戻るので次のコマンドを一行ずつ実行します。

 

systemctl reload squid
/etc/init.d/squid start

 

これで完了となります。

 

あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。

 

Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。

 

 

WebARENAのプロキシサーバーまとめ

第五弾ともなると殆どの作業が簡単に行なえるようになりましたが、今回のWebARENAも他とはちょっと違う箇所がありました。

 

コントロールパネル上でのセキュリティグループの設定ですね。

 

セキュリティグループにプロキシサーバーで使用するポートを設定しないと接続が上手くいきませんでした。

 

今までの4社にはこのような設定が無く、ターミナル上で

 

firewall-cmd --zone=public --add-port=3128/tcp --permanent

 

このようなコマンドを入れるだけでしたが、WebARENAでは両方必要なようです。(どちらも片方だけで試しましたが両方やらないと接続できませんでした)

 

先日AWSのEC2を使ってみたのですが、EC2でも同様の設定を行なわないとダメだったのでサーバー会社によってはこういうのが必要なんだなと勉強になりました。

 

あとはキーペアですが、他のVPS会社では絶対にキーペアが必要という感じではありませんでしたが、WebARENAでは必須のようです。

 

事前にキーペアを作っておかないとインスタンスの作成ができないので多分必須です。

 

どのVPS会社も基本作業は同じですが、細かい部分がそれぞれ違うなと毎回感じています。

 

WebARENAはお値段もかなり安いので是非利用してみて下さい。

 

それでは最後までご覧頂きありがとうございました!