ConoHa VPSに初心者がプロキシサーバーを立ててみた。
前回のServersMan@VPSに続いてど素人がConoHa VPSにプロキシサーバーを立ててみました。
今回は前回と違ってちょっと苦労したので、その辺も詳しく書きました。
私と同じような初心者の方の参考になれば嬉しいです。
ConoHa VPSとは?
ConoHa VPSには5つのプランが用意されているようです。
512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB | |
---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | ||||
時間料金 | 1.0円 | 1.5円 | 3.0円 | 6.0円 | 88円 |
月額料金 | 620円 | 880円 | 1,680円 | 3,280円 | 49,000円 |
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 64GB |
ディスク容量 | 30GB | 100GB |
プロキシサーバーを立てるだけなので今回契約したのは一番安い512MBプランです。
それで、下記にConoHa VPS申し込みページのリンクを貼っていますが、このリンクから入ると、700円分のクーポンがもらえるみたいです。
ですので512MBプランであれば実質一ヵ月無料で利用出来る事になりますね。
ConoHa VPSの契約方法
ConoHa VPSの契約方法を簡単に説明していきます。
まずは下記のリンクボタンからConoHa VPS公式ページを開きます。
ConoHa VPS公式ページを開くと下記画面になると思います。
今すぐクーポンをもらうと書かれたボタンを押します。
クーポン獲得画面が現れない場合は、キャンペーンが終わった事を意味すると思うのでその際は少し下にある料金表のお申し込みボタンから進んで下さい。
また、既にConoHaアカウントをお持ちの場合はキャンペーン対象外になりますのでご注意下さい。
次のページで個人情報を入力します。
法人名 | 個人で登録する場合は空欄で大丈夫です。 |
---|---|
氏名 | 契約者の氏名を入力します。 |
性別 | ご自身の性別を選択します。(任意) |
生年月日 | ご自身の生年月日を入力します。 |
国 | 日本に住んでいる場合はそのまま日本を選択します。 |
郵便番号 | 住所の郵便番号を半角数字で入力し、横にある”住所自動入力”をクリックします。 |
都道府県 | ”住所自動入力”をクリックすると自動で選択されます。 |
市区 | ”住所自動入力”をクリックすると自動で入力されます。 |
町村番号 | ”住所自動入力”をクリックすると途中まで自動で入力されるので続きを入力します。 |
建物名など | マンションやアパートにお住いの場合は名称と部屋番号を入力します。 |
メールアドレス | 登録するメールアドレスを入力します。 |
パスワード | 半角英小文字・英大文字・数字・記号を組み合わせた9字以上70字以内でパスワードを設定します。 |
全て入力し次へを押すと電話認証(SMS認証)と支払い方法の選択画面が現れるので、それぞれ行なって下さい。
支払い方法の選択・入力が終わるとサーバー追加画面が現れると思いますので、そのままサーバーを追加(起動)する場合はメールに確認・ログイン作業は飛ばして下さい。
登録が完了すると登録したメールアドレスにConoHaからメールが届きます。
メール内のコントロールパネルへのログインはこちらにあるURLを開きます。
すると、ログイン画面になるので登録メールアドレスと、先程登録したパスワードを入力してログインを行なって下さい。
コントロールパネルが開いたと思いますが、画面左上のサーバー追加を開きます。
この画面内でプランなどを選択します。
リージョン | 東京かシンガポールを選択します。 |
---|---|
サービス | プロキシサーバーを立てるだけであれば512MBプランで十分です。 |
イメージタイプ | CentOSの場合は7.xを、Ubuntuの場合は18.04を選択して下さい。(このバージョンで手順を説明しています) |
root パスワード | 半角英小文字・英大文字・数字・記号を組み合わせた9字以上70字以内でパスワードを設定します。 |
ネームタグ | 好きな名前に変更できます。(そのままでも構いません) |
この下のオプションで、SSH Keyというものを作る事ができますが、分からない場合はroot パスワードでログインを行なうので作らなくて大丈夫です。
ここまで終わったら画面右にある追加ボタンを押して下さい。
これでプロキシサーバーを立てる準備が整いました。
次は実際にプロキシサーバーを立てていきます。
ConoHa VPSでプロキシサーバーを立てる
今回も前回のServersMan@VPS同様にTera Termを使って作業を行なっていきます。
ダウンロード・インストールが終わるとデスクトップ上にTera Termのアイコンが現れるので起動します。
起動すると上記画像の画面になります。
入力が必要なのはホストだけ。
ホストには割り当てられたIPアドレスを入力します。(IPアドレスはコントロールパネルから確認できます)
IPアドレスを入力したらOKをクリックします。
OKをクリックすると下記画面が現れます。
ここで入力が必要なのは2箇所、ユーザ名とパスフレーズ。(パスフレーズはOSインストール時に設定したもの)
Ubuntuの場合は"root"
CentOSの場合も"root"
入力したらOKをクリックして下さい。
ここからは選択したOSによって方法が変わりますので別々に説明します。
CentOSを選択した場合
ログインするとこのような画面になります。
まずこの画面でsquidというものをインストールします。
yum -y install squid
このコマンドをコピーして右クリックで貼り付け→Enterでインストールが開始されます。
数秒でインストールが完了します。(終わるとComplete!と表示されます。)
次に下記をコピーして右クリック→Enterを押します。
vi /etc/squid/squid.conf
すると下記の画面になります。
この画面内に必要情報を追記していきますが、編集するには入力モードというものにしないといけないので、キーボードの「i」を押して下さい。
「i」を押すと画面一番下に-- INSERT --って表示されると思います。
これで追記(編集)出来るようになりました。
何を追記するのかというとネットで調べると人によって違うのでどれが本当の正解なのかイマイチ分かりませんが私の場合は下記を追記する事で上手くいきました。
acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow testacl
forwarded_for off
request_header_access X-Forwarded-For deny all
request_header_access Via deny all
request_header_access Cache-Control deny all
acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000は自分のIPアドレスを入力して下さい。
これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定のようです。
複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要という事ですね。
これをどこに追記するのかですが、私の場合は一番上に追記しました。
キーボードの「i」をクリックで編集モードにして、エンター2〜3回押してスペースを作り、そこにペーストでOKです。
更に画面下の方にいくとhttp_port 3128とありますが、3128以外のポート番号を設定したい方はその番号に書き換えて下さい。(分からない場合は弄らなくて大丈夫です)
追記(コピペ)とポート番号の変更が終わったらキーボードのEscを押して入力モードを終了させます。
そして追加した情報を保存する為に「:wq」をコピペしてEnterを押します。(画面のどこでも良いので右クリックすれば最下部に「:wq」が入力されます)
次に下記のコマンドを入力・エンターでsquidを起動させます。
systemctl start squid
次にファイアウォールの設定(ポートの開放)を行ないます。
下記のコマンドを入力します。
firewall-cmd --reload
3128の部分は先ほど変更を行なわなかった場合です。
他のポート番号に変更した場合は3128をその番号に置き換えてコマンドを実行して下さい。
これで完了なのですが、ConoHaの場合はIPv6の設定を行なわないとアクセスできないサイトがあるので、IPv6の設定を行ないます。
まず下記コマンドを実行します。
編集画面になるので先ほどと同じようにキーボードの「i」を押して編集モードにしてエンターキーでスペースを作り下記を入力して下さい。
IPv6のIPアドレスはConoHaコントロールパネル内に記載されています。(10個以上記載されていると思いますがどれでも構いません)
入力する場所はどこでも良いと思いますが私は一番下にしています。
入力したらキーボードの「Esc」を押し、「:wq」を押して元の画面に戻ります。
最後に下記コマンドを実行すれば完了です。
あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。
Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。
Ubuntuを選択した場合
ログインするとこのような画面になります。
まずsquidというものをインストールします。
下のコマンドを一行ずつ先ほどと同じようにコピー→右クリックで貼り付け→エンターで実行します。
apt-get update
apt install squid
apt-get updateとapt install squid実行中に下記のエラーが出る場合があります。
E: Could not get lock /var/lib/apt/lists/lock - open (11: Resource temporarily unavailable)
E: Unable to lock directory /var/lib/apt/lists/
上のエラーが出た場合は下記のコマンドを実行後に再度お試しください。
rm /var/lib/apt/lists/lock
E: Could not get lock /var/lib/dpkg/lock-frontend - open (11: Resource temporarily unavailable)
E: Unable to acquire the dpkg frontend lock (/var/lib/dpkg/lock-frontend), is another process using it?
上のエラーが出た場合は下記のコマンドを実行後に再度お試しください。
rm /var/lib/dpkg/lock
rm /var/lib/dpkg/lock-frontend
2行目の途中で「Do you want to continue? [Y/n]」と出てくるので、キーボードの「Y」を押してエンターです。
次にこのコマンドを実行します。
vi /etc/squid/squid.conf
このコマンドを実行したらキーボードの「i」を押して編集モードにします。
編集モードにしたら、エンターキーを2〜3回押してスペースを作りキーボードの「↑」で上まで戻り下記をコピペして下さい。
acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow localnet
http_port 3128
acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000は自分のIPアドレスを入力して下さい。
これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定です。
複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要です。
http_port 3128の部分は他のポート番号に変更しても構いません。
コピペしたらキーボードの「Esc」を押して編集モードを終了し、キーボードで「:wq」と打ち込んでエンターを押します。
エンターを押すと元の画面に戻るので次のコマンドを一行ずつ実行します。
systemctl reload squid
/etc/init.d/squid start
最後にファイアウォールの設定(ポートの開放)を行ないます。
apt-get install ufw
ufw allow 3128
3128は先ほど変更した場合は変えて下さい。
apt-get install ufw実行中に下記のエラーが出る場合があります。
E: Could not get lock /var/lib/dpkg/lock-frontend - open (11: Resource temporarily unavailable)
E: Unable to acquire the dpkg frontend lock (/var/lib/dpkg/lock-frontend), is another process using it?
上のエラーが出た場合は下記のコマンドを実行後に再度お試しください。
rm /var/lib/dpkg/lock
rm /var/lib/dpkg/lock-frontend
これで完了となります。
あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。
Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。
ConoHa VPSまとめ
基本的にOSのバージョンが同じならやり方はほぼ同じなのですが、ConoHaの場合はIPv6の部分で少々はまってしまいました。
それもCentOSの方だけ必要なようでUbuntuはIPv6の設定を行なわなくても大丈夫でした。
あとは、ConoHaに限らずですが、Ubuntuを使っていると割かし頻繁にapt-getエラーに遭遇します。
エラーを検索すれば大体は解決策が分かります。
手順内にエラーを解決するコマンドを載せておいたのでそれを実行で大丈夫かと思います。
長くなりましたが、ConoHa VPSは人気が高いようですし、冒頭でもお伝えしましたが700円分のクーポンを使えば実質一ヵ月無料で使えるので利用してみては如何でしょうか?
最後までご覧頂きありがとうございました!